Nelspruit植物園

Nelspruitには植物園があることを以前から話で聞いており、
JICA3ヶ月ルールが明けたら一番に行ってやろう、と思っていた。
ようやく行けた。


すごい。
街中にいるのに街中にいることを忘れさせてくれるあの空間。
街中にこんな大きな公園があるなんて。
しかも滝まである。
滑らかに削られた岩を嘗めながら落ちる水の壮大さに感激した一方、

それを辿っていった先に水の澱みがあり、そこに沢山のゴミが浮いていたのにはげんなりした。
街のゴミを浚ってきているのかもしれない。
水も泥水色で綺麗とはいえない。よどんだ場所はどぶ臭さもあった。
でもマレーシアもそうだが暖かい地域の川ってみなこんな感じ。

いやしかし主役の植物はすごかった。
樹木が中心だが、沢山の種類があり春に合わせて花も咲いていた。
そのうち植物たちも個別にアップしようと思う。


樹のトンネル、閑静な広場。
植物に囲まれていると安心する。

なんといっても嬉しかったのは、僕が大学時代に研究していたオオバギ(葉が大きいからこの名前)という植物があったこと!
独り鼻息荒げて興奮してしまった。これだよ!これっ!
大きな葉っぱが薄暗い森の中で後光を纏って凛としていた(色眼鏡かもしれないけど)。
それを見た瞬間マレーシアにトリップしたような、森の空気が一瞬にして変わった。
マレーシアのオオバギは木の幹の中にアリがすんでいて、
こいつが植物が作るアリ飯集めにせっせと幹を行ったり来たり、
葉っぱの上をオロオロ歩きしているのだが、こっちのオオバギにはアリはいなかった。
少し残念。

そのほかにもちょっと変わった葉っぱが極端に小さくなって茎だけのように見える植物や、
栗のイガに円盤がついて栗UFOみたいになっている実など面白いものが沢山見られた。

あ、そうそう、この日植物園はコンサートがあった様で、
入園ゲートのところに歌手の人が立っていたのだが、
その人に向かって植物園はどっちですか?と聞いてしまった。
そしたらその人「私のコンサートには興味はなくて!?」な感じで少し怒っていた。
知らなかったとはいえ大変申し訳なかった。
でも、僕にとっては人の歌う歌より、森が奏でる歌のほうが好きなのです。
許してください。