残りの一年、走って終わろう

活動一年を振り返ってみると、青ざめる。
何も変わっていないじゃないか!
結局初めの一年はカウンターパートがほとんど学校に来なくなり、せめて僕だけでも、と授業を準備してみると、生徒は誰も来ない。
一時はカウンターパートに何を言っても逆ギレされて、「もうこの人は変えられないし、変わらない」と諦めたこともある。
僕もいつしか学校の堕落ペースに嵌り、ただ教室で生徒を待つだけの日々が続いた。

それでも3週間の休みに入り、数学教育学会や首都での報告会などを経ていろいろ考えが変わってきた。また頑張ってやろう、という心持がしてきた。
塞ぎこんでいたときはスポーツをしていなかった。
最近マラソン大会に向けて走り始めた。まだまだ積もった脂肪を燃焼するレベルだが、やっぱり体を動かすと気持ちいい。

なんでも仕事はマラソンに似ている。だからマラソンは根強い人気があるし、結構年配になってから目覚める人もいると聞く。
地道に進む、日々少しずつ
ランナーズ・ハイになることもあるが、そのほとんどは楽へ進もうとする自分の気持ちとの戦いなのだ。
僕は日本にいた頃はただ走るだけのマラソンなんてつまらん、と思っていたが、そういう目で見始めたら楽しくなってきた。
残りの一年弱、しっかり周りを見て走ろうと思う。
走った後の水と風との戯れは至福の時だ。