出発

いつもどおり、出発はドタバタ。
最後まで重量オーバーとの戦いだった。
なんとか機内持ち込み荷物の方に移してごまかす。
そして家族に車で成田で見送られる。

JOCV*の多くは二年という単位で任地に派遣される。
二年というのは短いようで長い。
何を基準に考えるかだ。

今回は祖母も一緒に見送りに来てくれたのだが、
二年後も今と同じように元気である保障はない。
お年寄りに限ったことではないが、
人というのは二年あればずいぶん変わる。
懇意にしてくれた大家さんも脳卒中で一度倒れているため、
二年というのはあまりにも歩幅が大きい。

だから人の変化を考えたとき、二年という期間は長いと思う。


一方で、個人レベルで「二年間で何ができるか」を考えたときは、
それは短い。
二年で何ができる?大学の修士課程と同じだ。
修士課程の二年は卒論での課題を継承することが多いので、まだいい。
しかし、JOCVの活動は一から建て積み上げていく。
与えられた二年間で自分が何をやれるのだろうか?
と先の見えない不安がよぎる。

僕らを朝陽が出迎えてくれた。