クルーガー国立公園

任地訪問の折にクルーガー国立公園の中を通ることができた。
僕の任地は公園ゲートのうちのNumbiゲートのすぐ傍だ。

公園内では車外に出ること、窓を開けること、その他速度制限50kmといくつか決まりごとを守らなければならない。

入場料は車単位ではなく、一人いくら。
南ア人R45(R1=12円くらい)であるのに対し、外国人はR180。
すこし、高い。
外国人観光客からガッポリいこうという魂胆だ。
でも僕らももう少ししたらID(身分証明証)が発行され、南ア人と同じくR45で入ることができる。

ゲートのところにはトウダイグササボテンやインパラ・リリーが植えられており、少し公園らしさが見られる。さらにインパラがお出迎え。

ゾウとシマウマの群れに遭遇。しまうまさん。それ、隠れてないですよ。

キリンにも出会った。写真はないけれど。
キリンってもっと目立つのかと思ってた。
あんなに首が長くて、高いところの葉っぱを食んでいたら遠くからでもすぐに見つけられる!と思ってた。
でもすごく近くにいてもわかりにくかった。
動物園のスケールではあの首は目立っても、アフリカの広大な大地では小さな存在にしかなりえない。
キリンにとってアフリカは十分に大きかった。

小さかった頃の僕にとって、僕の住んでいた住宅街が世界だった。
自分の力ではそこを知るだけで精一杯だった。
たまに家族で出かける遠い場所は、いわば宇宙。車はロケットか。
でも年を重ね、少しずつ世界が広くなり、今は日本を離れている。
今ここ南アフリカも僕の世界のうち。

子供の頃は想像だにしなかった世界が広がっている。
そしてその広い世界で泳いでいる自分を想像することもなかった。
少しは広くなったとはいえ、僕の頭ではこの世界はまだまだ広い。
世界というのは相対的なものなのかな。と思う。
自分の認識できる範囲、意識が届く範囲が世界。
自分の中身が大きくなれば世界は広がる。


宿泊はクルーガーのほとり。。。
朝の光が川面を照らす。





遠くのほうでカバがゆったりと川を渡る。

朝日の方から白い鳥が飛んでくる。

今日も一日始まりだ。