311

今日で311の大震災からちょうど半年になる。
311は僕らが訓練に入る半月くらい前である。
訓練開始前には「この日本が有事のときに、途上国支援など、、、」
というようなことも何度か言われた。
自分自身でも悩んだ時期もあった。
支援すべきは南アではなく、東北なのではないか。

でも僕らが試験を受け行くことが決まるまでに、既に国は多大なお金をかけている。
もし行かなくなったらそれはパーになる。
JICAの判断が訓練を開始し、予定通り派遣することに決まったとき、
なんだかすっきりした。
自分がやろうとしていることが、世の中の大部分では認められたのかな、と。

訓練中は何人か外部から講師が来てくださったが、
彼らもこぞって僕らを励ましてくれた。
「今だからこそ、外に出た人間が必要になってくる。
君たちは帰ってきてからその力を発揮してくれたらいい」と。
何度か言われているうちに、つっかえていた蟠りが本当にすっきりした。

正直言うと日本を離れ、東北大震災のことは僕の意識から少し遠のいていた。
もう一度、この半年の日を機に自分の日本人としての立場を考えて行動したい。