来訪者

先週末と今週末に他地域で活動する隊員が訪ねてくれた。
たまに外部から風を運んでくれるのはとても刺激になるものだ。
特に今週来てくれた隊員は同じ数学教師として派遣された先輩隊員なので、
とても有意義な話を聞かせてくれた。

僕は教師としては完全な素人だ。教育の何たるかを自分が受けてきた教育以外では語ることはできない。
僕の教師像は僕の小中高の先生たちなのだ。それ以外のものは何もない。
そんな素人が、見知らぬ地で先生をやろうっていうのだから驕りも甚だしい。
しかし、やるしかない。
そういうわけで日々、あれこれ考え、どうしたらいいのか、
何が問題なのかを一人で悶々としているわけだ。
しかし、それは辛いものがある。ちっとも客観的に判断できないからだ。
同居しているもう一人の隊員は野菜栽培隊員なのでフィールドが違う。
もちろん共有できる悩みもあるが、やはり同じフィールドの隊員と比べると少ない。
日々、僕が漏らす違うフィールドの不平や問題点を聞いてもらっているが、問題点の違いから本当に申し訳なく思う時がある。

しかし、今回心置きなく同じフィールドで働く人と問題点や不平不満を共有することができた。
それは本当に僕を勇気付けたし、奮い立たせるものでもあった。

宗教の話もしたし、文化の違い、それに伴う教育方針の違い。
果ては今の日本のいいところ、悪いところ。何が今の日本を作ったのか。
日本人とは、日本とは。。。話は朝まで尽きず、翌日は昼まで寝てしまった。

こうして時々別の地域で働く隊員と会って話すのがとても有意義なのは、日々僕が乾いているからだと思う。
そういえば空腹は最高のスパイスだとか言っていた人があったなぁ。