うちの野菜

僕の働くキャンパスが農業学校だけに、使える土地はたくさんある。
そのうちの一角に自分の畑を設けさせてもらった。
赴任してすぐにカボチャ、レタス、唐辛子、ホウレンソウ、玉ねぎを植えた。
カボチャはボランティア調整員の方が持っていた種をお裾分けしてもらったもの。他にも色々なハーブをもらったが、芽を出したところを全部、朝の鶏に啄ばまれてしまった。
まあ、諦めずこれからも徐々に植えて行こうと思う。

レタス、ホウレンソウ、唐辛子、玉ねぎは苗を買ってきた。
はじめは頼りなかった小さな芽もしっかり乾いた大地に根を張って、今は青々としている。
昼間はあまりの太陽の強さに少し疲れた様子を見せる、カボチャの葉も朝にはとてもパリッとして瑞々しい。
カボチャは成長が早い。
今はミツバに日陰を作ってやれるほどに生い茂っている。
いくつか実もつけ始めた。どうやら緑と黄色二種類のカボチャが混じっていたようだ。
大きいのは20cmを超えました。早く食べたいなぁ。


後から植えたサトイモ(こっちではマツァボと呼ばれている)も永い眠りからようやく芽を覚ましたようだ。
種芋を20cmくらいの深さに埋めた。
そしたら水面(地面?)下で一生懸命地上目指して芽を伸ばしてきたんだから、本当に健気だ。
芽が出てきたときには、思わず「よく来たね、おはよう」と呟いてしまった。
野菜隊員からもらった大根もそろそろ芽を出してくれるかなぁ。
大根は強い日差しが嫌いらしいから、サトイモの大きい葉に隠してもらえるように、サトイモの脇に植えてあげた。
日本にいた頃から自宅の庭で野菜は育てていたけど、やればやるほど農業は楽しい。
これはやばいな、はまってしまいそうだ。