Sports day

FETカレッジは南ア全体に散らばっており、各州、各区で統括されている。
僕のいるMthimbaキャンパスが属するのはEhlanzeni FET Collegeという区画。

一年に一度、全FETのキャンパスから先生が集まって行われるスポーツイベントがある。
今週末はそれに参加してきた。先週バーバトンで行われたものはその予行練習を兼ねた、選抜会だ。

今回の場所はMpmalanga州ではあるが首都にごく近いMiddelburgという町。
そこまで行くのに3時間半かかるので前日に近くのホテルで泊まる。
すごいお金あるなぁ。なんて思いながら割り当てられた部屋に泊まる。
二人一部屋でダブルベッド。男同士ダブルで寝るのがこっちの熱い(むさい)スタイル。

まぁ相方はパセリなので心配ない。
こっちはゲイが結構いると聞くが、パセリは普段からゲイをからかうところがあるので、
彼がゲイではないことは想像がつく。

さて行ってみるとサッカーグラウンドが三面もあるような大きな総合運動場。

締まりのない開会式の後、どや顔のおばちゃんを真似て軽い準備体操。
でも日本の体操と違って、基本的に下半身のみを使う。

競技はメインのサッカーの他にバレーボール、ネットボールもあった。



ついでにチェスもやっていたようだが、どこでやっているのかわからず観戦できず。

僕らのチームEhlanzeni。ちゃんとユニフォームもある。

後で写真見たら僕だけシャツin!
靴がない人が結構いるので貸し借りで成り立っている。僕もないので借りた。
他のチームには裸足の人もいた。
全部で参加チームは7つあり、トーナメント方式で行われる。
一応審判はいるが、副審(ラインズマン)がいたりいなかったりと、試合によってさまざま。
副審がいない場合は、必ずといっていいほどオフサイドで揉める。
しかも試合が終わった後も揉める。なかなかしつこい。
はじめから副審を付けておけばいいものを。。。と日本人的な考えをもらしてしまうが、
こうやって揉めるのもゲームの楽しさなのかもしれない。
あと面白いのは選手の反則や怪我に対するパフォーマンス。
こっちの人は協会にしろ、学校にしろ、あらゆるところでその能力の高さを見せてくれるが、
サッカーにおいてもそうだった。
日本人からしたら大袈裟だなぁ、と思うくらいに、アピールする。
反則で倒れるたびに担架が呼ばれるので試合がいちいち止まって流れが悪い。

一番面白かった反則は相手のチームが12人だったこと。
試合の途中まで11対12で戦っていたのだ。こんな反則見たことない。
途中まで誰も気付かないのも面白い。パセリが気付いて判明した。
しかもそれもすぐには解決せずに審判によってたかっての大口論。
10分くらい試合は中断。その間、関係ない選手は座ってゆっくりと。

僕らのチームは二回戦目で破れ、勝利を逃したか?と思ったが、なぜか決勝に進めた。
不思議なトーナメント。
決勝が始まったときには既に薄明。夜目が利かない僕にはきつかった。
試合の途中でライトのあるグラウンドへ。
途中おバカったれが車をグラウンドに乗り入れ暴走したが、
警察と善良なる市民の「ぶん殴り」という制裁を受け解決された。
そして夜まで続いた大激戦の末、うちらは優勝を勝ち得た。
あたりは真っ暗だ。

「Ehlanzeni ya pumelela〜♪ Ehlanzeni ya pumelela〜♪」(Ehlanzeniは常に勝利)
という低く力のある声でグラウンドを揺らすがごとく、歌い踊り勝利をかみしめていた。
今でもあの声とリズムが耳に響く。大地を震わす力強い声。

それにしてもこっちの人は普段運動してないのによく動ける。
僕は4試合(1試合30分×2)全部には出なかったのでまだいいが、全部出ている人もいる。
しかも丸っこい体格でも運動量や俊敏さはかなりある。不思議だ。