南アのカエル

大学時代の友人から「南アの生物を紹介しろー!」との意見を頂いたので、
ちょこちょこと生き物紹介をしていこうと思う。

さて初めは「かえるの日記」とう本ブログのタイトルにちなんで、
カエル
でいこう。

みなさんカエルと聞いて浮かぶ単語を三つ挙げてください。
「緑」「かわいい」「気持ち悪い」「両生類」「湿っぽい」「森元首相」「毒」などと同時に、
「跳ねる」とか「飛ぶ」という言葉を思い浮かべませんでしたか?

昔マジカル・バナナという遊びが流行っていたのを覚えている。
そのときよく出てきたのが緑と言ったら蛙、蛙と言ったら跳ねる、跳ねると言ったら、、、
である。
カエルにとって跳ねるというのは必要条件なのだ。
でもそんな大多数のカエルに異議を申し立てるカエルが南アにはいる。
こいつだ!

先日の雷雨の時、便器に向かって狙いを定めているときに、
つまり結構恥ずかしいタイミングで目が合ってしまった。
どうやら雷が怖いのか避難してきたようだった。
「やい、カエル、恥ずかしいではないか」と言って、追い立てると、
なんと、跳ねずに歩き始めるではないか!
まるで映像でイメージされたイクチオステガのごとく少しムチムチした腕で、
一生懸命歩く、いや走ると言う方が正しいかもしれない。
ヒキガエルも歩いているのを見たことがあるが、あれとはまた違う。
あれは無骨なおじさんがのっそ、のっそと歩く感じだが、このカエルは
もっと忙しそうに、そうだな不思議の国のアリスに登場する、白兎の如くせっせ、せっせと走る。
汗が飛んできそうで見ていて微笑ましい。
夜のトイレに始まり、あまりに歩く姿がかわいらしいのでしばらく追い回してしまった。
いや、実にあの歩き方を見せられないのは残念であるなぁ。

でもこのカエル、よく見たら畑を耕してたときにも見たやつで、怒らせると体をまん丸に膨らませ、
体表に白い分泌物を出していたやつだ。油断ならぬ奴よ。
しかし三度ほど耕している時に出会っているのにもかかわらず、不思議と鍬で真っ二つ、ということはなかった。
いつか動画を載せられればと思う。