公使のはなし

在外で活動するJOCVは任国の大使館より保護を受けたり、情報をもらったりするので、着任直後に日本大使館へ挨拶に行った。
その際、公使より南アフリカでのボランティア活動に対する助言を戴いた。
大きく以下の3つである。

1.コミュニケーションをとる

2.共に作り上げる気持ちで

3.マネジメントを伝える


1.現地で活動するに当たりコミュニケーションは欠かせない。
自分の意思を伝え、相手の意見を聞き、その上に何かを形成していく。

2.これは技術を任地に置いてくるという意味で重要なことである。現在僕らと同じゲストハウスにて療養中のマラウィシニアボランティアの方も、この重要性を説いていた。計画段階から共に作っていくことで、技術移転が可能となる。

3.南アフリカに限らずアフリカ人はマネジメント能力に欠けるところがある。
個人の能力はあまり差がないのに、マネジメントできないから様々な問題に直面する。
そこを意識して協力せよ。


番外編として、
小さいことにこだわるな。ものごとを大きく見よ。
アフリカで何かをするとき、小さなことに拘っていると先へ進めない。

また、公使は「南アフリカは特殊な国で、二つの世界が共存している」
と教えてくれた。
貧困層と高所得層の二重社会が平然と成り立っているということである。
二つは決して混じることはなく、今なお油と水のように明確な隔たりをもって存在している。
だから、時々水と油の境界で血なまぐさい出来事が起こるのか・・・