南アフリカの安全事情

南アの住宅地やショッピングモールに張り巡らされた鉄条網たち。これらは皆、自己防衛の意識の高さを示しているように思う。




結構いろんな形があって思い白い。


南アと言うと危ない国というイメージを持っていると思う。僕もこっちに来て話を聞いてそう思っている。

先日、JICA専属の講師にどこが危険でどこが安全かを教えてもらいながら、街を案内してもらった。

街の中には高級住宅街や学校が集まっているところなど安全な場所もあり、街全体が危険な場所ではないということを教わった。

ただ夜は危険一色となるようだ。街中どこも危険。

日本に行ったことのある現地の人が言うには、
日本のように夜中に女の人が独りで歩いているのは信じられないし、電車の中で寝るのもありえない。
そうだ。
これらはみな、南アでは襲ってくれと言っているようなものだと。。。

南アにおいて犯罪が多いのは事実。
殺人事件に限って見れば、年間18,148件、1日50件のペースで起こっている。日本の100倍以上だ。
その他、強盗や強姦も多く日本の比ではない。

しかしそれがこの国の現状。我々が変えられることではない。
南ア政府がやること。
実際、ズマ政権になって以来、警察官を増やすなど治安維持に力を入れている。
しかし次の記事で書くが、南ア全体の犯罪件数は減っていない。

我々にとって重要なのは、
危険な場所や時間を認識し、それを避けること。
南アの人はそれをして日々生活している。決して怯えて生活しているようには見えない。
その点、日本と変わるところはない。それが日常だから。。。

違う点は、初めにも書いたが日本より自衛の意識が高いところだろう。

僕らが世話になっているゲストハウスはまず鉄の門があり、扉の外には鉄格子の扉がある。塀の上には電気が流れる鉄線が張られている。
夜中に住宅街のどこかで誤作動なのか、1日一回は侵入者を知らせるアラームが鳴り響く。
大使館やJICAの事務所は扉が三重になっていたり、もっと厳重だ。
いくつかの家では凶暴そうに吠え掛かってくる犬も庭で放し飼い。
一部の恵まれた南アの人は、そんな風に自己防衛に力を入れている。