マルバネ村滞在記(食編)



家庭訪問でいいのは現地の料理を堪能できるところ。
僕は普段もパップを食べているが、おかずのほうはどうも現地風に出来ない。
よく部屋掃除の生徒に、水を入れすぎ!、と怒られる。

朝はパンにアーチャ、クッキー、ジュースだ。
アーチャというのはマンゴーを醗酵させて油漬けにし、辛味を加えたもの。
これは癖があるので、最初はあまり好きでなかったが、
食べているうちに旨く感じるようになる。
パンに乗っけたり、そのまま食べたりする。
子供も好きだから、ごはんですよ!みたいなものか。。。

昼は鶏を絞めてくれたので、鶏の脚とネックのカレー煮込み。
鶏の脚は食べにくいが、コラーゲンたっぷりな感じで旨い。
あとイワシ缶を使ったトマト煮込み。
これはパップと一緒に食べる。
パップは手で食べるので、食べる前は金属製のボールに入った水で必ず手を洗う。
基本片手で食べる。

夜も昼と同様、パップとほうれん草とピーナッツのくたくた炒め煮込み。
南アのほうれん草は日本のほうれん草とは違い、もう少し葉がゴワゴワしている。
ただし、灰汁はあまり感じない。
それと鶏肉を焼いたもの。
あとは僕が日本人であることを知った近所のおばちゃんが米(細長いやつ)をくれたので、
それにイワシトマト煮込みをかけたものをいただいた。これはなかなか旨い。
なんか、食べながら山で食べる料理を思い出した。
山で食べる飯は簡単、旨い、栄養満点なイメージがある。
これは山でやったら、ぜーったいいい!
鶏肉は全部野生のものだったので、脂肪や肉の量は少ないが身がしまっていて旨かった。

いままでいろんな所でご馳走になってきたが、彼らの料理は旨いと思うものもあるが、
日本人からすると野菜に欠けるなぁと感じる。
三日間で食べた野菜はほうれん草とタマネギ、イワシ缶のトマトのみ。
これは南ア黒人料理では一般的だ。
あと、おかずに対するパップの量。戦略的に食べないと、おかずが途中で尽きる。
日本ならふりかけあるからいいけど、そういうものは無い。
それから日本は焼く、煮る、茹でる、炒める、揚げる、蒸すなど調理法が多岐にわたるが、
彼らの調理法は殆ど炒めながら煮込むだ。だから必然と料理のバラエティも少ない。
食事のときは飲み物(ジュース)と一緒に食べる。お茶は飲まない。