密度がないと!

今日の記事は少し数字が出てきます。
職員室で先生数人が頭を突き合わせてなにやら考えている。
今回の最終試験の問題の解答についてのことだった。
土壌科学の問題で簡単にまとめると、
ある肥料の中にリン、カリウム、窒素が〜の比率で入っていて、
ある土地にリンが〜g含まれるようにするにはどれくらいの肥料をまけばよいか?
というものだった。少し複雑。単位変換も何回か出てきていた。
先生たちも単位変換には辞書を調べたりしながら悪戦苦闘。
ジンバブエから単身で出稼ぎに来ている先生が、黒板を使って説明していた。
しかし彼も混乱気味。
模範解答と問題は本部で作られ配られるのだが、間違いが多い。
数学に関しても本当にミスが多い。
今回も問題の情報不足があった。
解答の計算過程には、
土 3000立方メートル → 3999トン とあるのだが、
土の密度が問題に示されていないので、だれも答えられない問題になっていた。
そう、先生たちはこの変換がなぜできるのかで悩んでいたのだ。
しかし先生たちは、
土 3000立方メートル → 3000トンの間違いだという結論に至ったようだが、
それも間違いでこれは水のように密度が1g/立方センチメートルのときのみ成り立つもの。
密度が示されていない以上解答できないことに気付かない。
一生懸命説明したが、理解してもらえず、そのまま先生たちは散ってしまった。
密度というものがそもそも概念としてなかったようだ。
自分の説明力不足が悔しかった。