シロアリ合戦

最近シロアリの結婚飛行があったようで、夜になると蛍光灯の光に集まってきている。
結婚飛行というのはアリやシロアリにとっては特別な行事で、いわば年に一度の合コンであろう。
一年のうちのとある日、近所の巣からいっせいに女王と王が飛び立って、相手を見つけ、空中やら地上やらでせっせと房事に励むわけだ。
一度こっちに来てからアリが空中で行為に及んでいるのを見て、「あぁ、こんなことをやっている某国人もいたなぁ」と、
独り感慨に耽っていた。アリも人に負けていない。

あ、ここで一つアリとシロアリに代わって言わせてもらいたい。
アリとシロアリは全く別の生き物で、シロアリは社会性を持つこと、また色が白いものが多く、形もなんとなくアリに似ているということで、シロアリと呼ばれているだけで、ゴキブリに近い。
だから羽の生えた大きめのシロアリはゴキブリに見える。


このシロアリ、家に入ってきては床に羽を散らかし(地上に降り適当な場所を見つけるともぞもぞと羽を落とす)っぱなしで、オスはメスの尻を追っかけまわしていた。なんか脱いだ服そっちのけ、みたい。。。
これがまた面白くて、オスはメスの尻にぴったーってくっついて、てくてく、てくてくタンデムで歩いていた。

最初は何かメスの尻に毛でも生えていてオスが噛んで掴まってるのかな、なんて思っていたが、そうではない。
メスが何か匂いみたいなもの(フェロモン)を出していたのだ。
ちょいとお邪魔させてもらって、二人の間に紙か何かを挟むとオスがビックリするのか10回中7回くらいはひっくり返っていた。
で、10cmくらい二人を放すと、メスは止まって、オスが一生懸命、
「おや!?消えたぞっ!?どこどこー?」ってな感じであちこち探し回る。
でも一度匂いの痕跡を捉まえるとそれを辿ってメスに向かって一直線。
「つーかまーえた❤」「いやーん、つかまっちゃった〜ん❤」て聞こえたような気がする。
メスがオスを待っている間、メスは尻をピクピクと上下させながら何かを出しているような気配だった。
本当に何か出してるのかな、と思って、メスのかわいいお尻に紙をしばらく当てておいて、
それをオスの前に差し出した。
そしたら、、、
「むっほ〜ん、ハニーちゃ〜ん❤」だって。
付いて来よったに。同じオスとして申し訳ないことした。

さて、そんなかわいいシロアリをノンテーボがペットボトルに入れて集めているではないか。
かつて面白い虫がいたら教えてと言っていたので、もしや僕のために捕ってくれているのか?
と思って聞いてみると、
食べるんだと。
やっぱし食べられる草、実、虫にしか興味はないのね。。。
ってなわけで、ノンテーボに調理法を教えてもらい、食べてみた。
作り方は簡単。
羽を取って油で揚げ、塩を振るだけ。




頭は食べないと。

なかなか旨い。
例えるなら、手長蝦などの頭の部分、触覚を含むホント先端の部分の味に似ていた。
ちょっと揚げすぎで旨みが抜けてしまった気がした。

あと、先日の歩くカエルの歩いている写真。
愛嬌あるでしょう?