現状

今年度の目標は「僕一人でもいいから授業を定時に始める」だった。
でも最近それはすっかり夢物語だったことが分かってきた。
甘かった。
最初のうちは生徒の集まりが悪いものの何とか、きっちり始めることができていた。
しかし最近は突然の先生たちのミーティングや全体集会などで授業が何の予告もなしに潰されていく。
また算数の時間は毎日一時間はやらなければならないのに(それでやっても必要時間数に達しない)、
農業の実習のために水曜金曜の時間を勝手に取られていく。
そうすると週にたった三回しか算数の時間が確保できない。

次に算数科内でのごたごた。
昨年のうちにムニシさんとは学年ごとに受け持つ生徒を分けよう、ということで話がまとまっていた。
しかし、数回僕が授業をした後でムニシさんがやっぱり俺が全部やる、と言い出した。
僕の授業に不満があったのかもしれない。
それなら直接僕に言ってくれればいいのに、
生徒に「KATAOKAは教科書に沿ってやっていない、あいつは採点が厳しすぎる」と悪評をもらしていた。
日ごろ仲良くしている生徒が後でこっそり教えてくれて分かったのだが、結構ショックだった。
それでもムニシさんが授業している途中で「何であなたなの?今まで通りKATAOKAに教わりたい」とムニシさんと戦ってくれる生徒もいるので、本当に救われた。
その後はしばらく「ムニシの馬鹿やろー、コンチクショーの呑んだくれオヤジ」と藁人形に釘刺していた。
生徒の希望に応えて「今まで通り自分が教える」か技術移転をあきらめずに「ムニシさん主体で授業をやっていってもらう」か、
その狭間で何日か彷徨せざるをえなかった。
こんなときブランコ作っといて良かったなぁと思う。
ブランコに乗って揺られながらいると、それが思考の揺蕩いを手伝手伝ってくれるから。
あれは単なる娯楽のためではないのです。
かんがえるため。
または、
りらくぜぃしょん。

そして同期のおじさんの訪問の助けもあり。
そもそもやり方が悪かったのかもしれない、という答え(答えなんてあるのか・・・)にたどり着いた。
彼にもプライドがある。
レベルごとに分けて専属で担当すると、後で各クラスの力の差が出たときに、ムニシさんの立場が悪くなるかもしれない。
やり方を変えてみたら?
と同期のおじさんに助言をもらったので今は明確に分けるのはやめている。
僕はあくまで生徒とムニシさんのサポートで、放課後の生徒対応だとか、放課後補習も呼びかけているが、
なかなか生徒は集まらない。
口からは「今日何時から?是非行きます!」てのが聞こえるんだけど、目に見える現象として見えたことがない。
もっと宣伝をして首根っこつっかまえなけりゃならんか。。。
今の僕は時々ムニシさんが遁ずらしたときの穴埋めのために待機している状態。
それでも最近は結構時間を守って授業をしっかりするようになった。
たぶん今のムニシさんキャンパスで一番授業しているのではないか?

明日は僕の好きなムニシさんの話。