牛舎の掃除

牛舎を久々に見て、もの凄い量の糞がたまっているのに気付く。
糞の泥の中をグチャグチャと歩いているようだ。
牛の体も糞まみれだ。
これが南アのやり方なのか?
僕は日本のやり方すらも何もわからないのでなんとも言えないが、パセリに聞くとこれはまずいようだ。
と言うわけでパセリと二人、牛舎から糞を掻き出す事に。

もの凄い数のハエと時たま現れる糞虫に邪魔されながらも掻き出しに精を出す。
疲れて休むと肌が露出している部分にハエが50匹くらい止まる。こそばゆくてたまらない。
かつて、難民の体にハエがワサワサ付いているのを見たことがあったが、顔に関してはあんな感じだ。
でも僕は牛のように振り払えるだけましだ。
コバエも空気の色を変えるくらいいて、スコップを動かすたびにプチプチと肌にぶつかるのを感じる。
糞が醗酵して硫化水素アンモニアを発生していて気分が悪くなる。
牛番アルファは何をしていたのだ。もう。
一輪車にして30杯はあった。
幸いグニ牛(皮専用)と呼ばれるこの牛は極めて強い牛なので病気はしていないが、相当ストレスが溜まっているに違いない。