安全講習会


彼は何をしているのでしょう?


答え
新聞を道路の真ん中で売ってます。
こんな光景がプレトリアでは当たり前です。



南アのJICA関係者は一年に一回、安全講習を受ける。
今回は講師の人に加え、南ア警察からも来て実演を兼ねた講義をしてくれた。
こんな風に黒尽くめの怪しいおっさんたちが演じてくれた。

いやー、実に南ア警察のおじさんはでかかった。
まさにpolicemanのイメージにぴったりだね。

座学は南アの犯罪事情。
どんな犯罪があり、どんな犯罪が増えているのか。
他に地域ごとの犯罪増加率など。
僕が派遣されるHazyViewは最近犯罪は減少傾向にあるようだ。
しかし、南ア全体で見ると、窃盗に関しては一年当たり30%の増加という劇的な増加傾向にある。
興味深いのは昨年のワールドカップのおかげで、昨年の犯罪増加はほとんど見られなかったこと。
すごいな、世界からの注目というのは。

南アでメジャーな犯罪は窃盗と暴行。
これは日本も同じ傾向だろう。
南アで特徴的な窃盗はred-light robberyと呼ばれる、
信号待ちでの窃盗である。
信号を待っている間に車に近寄ってきて、話しかける。
少し油断した瞬間にガラスを割ったり、窓から手を入れて、中の貴重品を瞬時に奪う。
実際の犯行をビデオで見せてもらったが、あっという間だった。

少し話はそれるが、
南アの信号機付近の路上には人が多い。

こんな風にね。オレンジやら新聞を持った人がいるんだ。
最初に挙げた写真も同じ。

たぶん二種類の人がいる。
一つ目は「give me a job !」とかを書いたダンボールを首から提げて仕事を探してたり、信号待ちのわずかな時間を使って洗車したり物を売って小銭を稼ぐために車線の間に立っている人たち。
二つ目は窃盗目的で、隙あらば。。。的な考えで屯している人たち。
今まで被害に会っている人を見てないことから想像するに、ほとんどはまじめに職探しや小銭を稼ごうとしていのだと思う。
両者に共通するのは仕事がなく、お金がなく、生活に困っていること。
窃盗目的の人がわずかでもいれば、本気で職探しやお金を稼ごうとしている人が不利益を被る。
だって、物を盗まれるかもしれないから、窓を開けるわけないし、できるだけ関係を持たないように接触を避ける。

これらの路上の人たちをまたの記事で取り上げたいと思う。