隊員総会


プレトリアの高台にある行政府庁舎ユニオンハウス
映画「インビクタス/負けざる者たち」の中で、ネルソン・マンデラモーガン・フリーマン)とフランソワ・ピナール(マット・デイモン)の茶会シーンで使われた場所。

南アは行政府=プレトリア立法府ケープタウン、司法府=ブルームフォンテーンと首都機能をそれぞれの都市に分散させている。
三つの都市が南アの大地の背骨に当たるところに位置していて、なんとなくバランスがいい。

今日は南アフリカの協力隊員が一堂に会する、総会があった。
南アには現在16人の隊員がいる。
これらの隊員が3つの州に散らばっている。
前出のプレトリアケープタウンブルームフォンテーンなど首都機能を持つ都市を含む州には、協力隊は派遣されていない。
僕らの派遣される地域は、こうした進んだ地域ではなく、忘れ去られたとでも言うべきか、経済的にも遅れた地域である。
南アには州が9つあるが、州と州の間での経済発展の度合いが著しく異なる。その背景には白人と黒人の比率がある。
僕らの赴任する地域は圧倒的に黒人が多い地域ということだ。


また南ア隊員の平均年齢は他国より高めで、27歳の僕は3番目に若い。
というわけで先輩隊員は頼りになる面々である。
しかも職業訓練校の先生になるような各方面のスペシャリストが集まっているので、いろんな技を持っていて面白い。
たとえば、電気、水道、木工、PC、自動車などなど。
温水の出るシャワーなど、生活で足りないものは作ってしまえという姿勢。
見習うべきことはたくさんありそうだ。
しかも職業柄か趣味のほうも、決して力は抜かない。
いろんなことを学べそうで、今から楽しみだ。