空の家


先日書いたイギリスの男性(チャーリーさん)が管理する施設に再びお邪魔した。
家が空色のペンキで塗られているので勝手ながら「空の家」と呼ばせてもらう。
今回はしっかり電話でアポをとっての訪問だ。
電話越しの声から40代くらいを想像していた。
実際会って見ると、見た目は40〜50代だが、
パワーは20代!
とても勢いのある人で、
でも強い芯がすーっと立っていて決してぶれないんだろうな、
と思わせる人だった。

彼が南アに来てこの地で今の施設を始めたのは5、6年前だという。
芝生の上で遊んでいる小学生を捉まえ、
「あの頃はおまえはまだこんくらいだったなぁ」と
自分の腿の辺りに手をやり当時の状況を教えてくれた。
南アに来る前はチベットパキスタン、トルコにタイ、インドなど
さまざまな国を回っていたということを教えてくれた。

彼の考えは、
「Life is giving back」である。
そう言われた時に、ふと自分のボランティア応募の動機を思い出した。
今まで大事に育んでくれた家族にコミュニティに、
そして国に感謝する気持ちが膨らみ、今度は誰かにそれを与え返したい。
という思いがあった。
誰かを大事に育みたい。力になりたい。
そしてやるなら自分を試す意味で全く違う世界でやってみたい。
そんな動機だった。

だから彼の考えが耳に入った時、すぅっと僕の体に自然に染み込んだ。

そして僕の考え、

      • 現在のFETの状況から、小学生にこそ算数を教えるべきなのかもしれない---

作ってきた張り紙を見せながら話した。ついでに理科を実験を通して学ばせられたらなということも。
それをする場所としてこの施設を使わせてくれないか?ということを。
すると彼はすぐさま賛成してくれ、是非やってみようということになった。

子供たちを手際よく集めてくれ僕の話を聞くように言ってくれた。
真剣につたない英語を聞き取ろうとしてくれる子供たち。

時期はテスト期間が終わる11月25日に始める。
さ〜て準備だ。